一時抹消はどんな時に行うの？
車を廃車する場合、一時抹消と永久抹消があります。
一時抹消登録は、出張や転勤、入院などのため長期にわたって使用しなくなったり、オークション・転売、所有権移転などで、一旦使用を中止する際に行う手続きとなります。
車が存在している状態でナンバーを外し、管理している陸運局に返却します。
ナンバーがついていないので、公道を走ることはできません。
一時抹消の手続きを行えば、税金の支払いも中止することができます。
永久抹消を行うのは？
永久抹消登録は、車の所有者がリサイクル法などに該当する法律の下、自動車を解体し、二度と使用しないという前提で行う手続きになります。
このため、運行を目的とした自動車としての利用は二度とできなくなり、公道を走ることや、中古車としての転売などは出来ません。
ただ、倉庫や物置など、自分の私有地内であれば記念物などととして保有することもできます。
それぞれのメリットとデメリット
永久抹消登録と一時抹消登録とは、書類上は、自動車の再登録に必要な抹消登録証明書の発行がない、という違いがあります。
また、車が存在しているかいないか、という違いにもなります。
一時抹消には、税金がかからなくなるほか、解体するか分からなくてもとりあえず抹消でき、使いたいときに再登録が可能、というメリットがあります。
一方で、車自体は残っているため、駐車場の代金などがかかり、車検が残っていても、重量税の還付金がない、というデメリットもあります。
永久抹消には、同じく税金がかからなくなる以外、駐車場代などもかからなくなり、車検が1ヶ月以上残っているのなら重量税の還付金を得られる、というメリットがあります。
一方で、解体から抹消登録まで時間・日数がかかり、解体の費用もかかる、というデメリットがあります。
