廃車の費用は無料にできる?
車を廃車する際、年式の古い車や、損傷が激しく、車検にかなりに費用がかかると言われた場合や、既に走らない車の場合、廃車にかなりの費用がかかると思うかもしれません。
廃車には、廃車のための書類作成、廃車の申請手続き、車体の移動や解体などの費用がかかります。
ただ、車両自体に再利用の価値が付き、納入済みの税金や保険料が戻ってくれば、これらを差し引けば実質、廃車の費用は無料に出来るのです。
納入済みの税金や保険料還付手続きを
車の所有者には、自動車税の納付書が5月はじめに送付され、5月中に1年分を納付することになります。
廃車(永久抹消登録・一時抹消登録)の手続きをした後、運輸支局内にある自動車税事務所で手続きすれば、自動車税の還付が受けられます。
例えば、8月に手続きすれば、9月以降の7か月分が還付されます。
ただし、3月に手続きした場合、翌月から新年度なので還付はありません。
また、4月に手続きした場合、5月分からの納税義務はないので、別途に送付される納付所で、1ヶ月分を納付することになります。
これ以外、車検残存期間が1ヶ月(30日)以上ある場合、自動車重量税の還付があります。
還付金額は、自動車重量税額÷車検有効期間×車検残存期間となります。
車検残存期間は、永久抹消登録または解体の届出の申請日か、引取業者が使用済み自動車の引取りを(財)自動車リサイクル促進センターへ報告した日の原則翌日の、いずれか遅い方の日が確定日になります。
廃車費用を実質上、無料にするために
さらに、廃車手続きすると、自賠責保険の有効期限が1ヶ月以上あれば、返戻金があります。
手続きは保険会社で行います。
買取業者や廃車代行サービスに廃車を依頼した場合、ある程度の金額で買い取ってくれる場合がありますが、これ以外、引取の費用や解体の費用は無料か、還付金や返戻金は買い取ってもらえるか、なども確かめると良いでしょう。