一般に、車の走行距離が10万kmを超えると、パーツに不具合が見られるようになってもおかしくないといわれています。中古車としての値段がガクッと下がるのも、そのくらいからです。車の状態は使用状況によって違い、単純に走行距離で測れるようなものではありませんが、どのくらい走れば過走車として廃車扱いされてしまうのか、目安が知りたいですよね。
「10万km神話」は日本だけ
消耗品の交換などメンテナンスをまめに行い大切に乗った結果、20万kmも乗れた! といった武勇伝があちこちで聞かれます。しかし、実はこれは海外では当たり前の感覚。10万kmを目安にしているのは、日本だけといっても過言ではありません。
中国では、走行距離が40万kmを超えてもほとんど故障せず、サビひとつないというホンダ車についての報告がユーザーから上がり、話題になりました。アメリカでは、なんと100万マイル(約160万km)を達成したとニュースになったこともあります。こちらも、ホンダ車です。
信号、一通、車線変更、渋滞も多い日本に比べて、おおらかに走れるアメリカでは車への負担が少ないのかもしれませんが、日本人にはそもそもこのような怖ろしい挑戦をする人がいないだろうと考えると、日本は何と「走行距離神話」が根深い国かと考えてしまいます。
そろそろかなと思ったら無料見積もりを依頼してみよう
私たちは日本に住んでいるわけですから、やはり車を買い替えるときには走行距離を目安にしがちですし、そもそも買取先のディーラーや中古車買取店が目安にしているのですから、気にするのは当たり前です。
走行距離が10万kmを超え、車を買い替えるタイミングに迷っているようであれば、無料見積もりを依頼しましょう。できれば同じような性格の業者ばかりでなく、ディーラー、中古車買取店、廃車専門買取会社の3業者に同時に見積もりを依頼すれば、買取り金額にかなりの差が出ることでしょう。「中古車として買い取ってもらうより、廃車にするほうが査定額が高い」などという予想外の結果になるかもしれません。
見積もりは無料なのですから、売るのはいつでもいいと思えば気楽なもの。新しく乗り換える車の予算を決めるためにも有効です。ただ、見積もりをしてもらってから重篤な故障や事故があった場合は、もちろん金額が変わってしまいます。見積もりをとったら、さらに大事に乗りましょう。