日本の中古車の需要が高まるミャンマー
ミャンマーは、最大の都市ヤンゴンで多くの車が走っていますが、その内の8割以上は日本からの輸入中古車です。
2011年3月に民政移管が行われ、9月には中古車の輸出が緩和され、日本から大量の中古車が流れ込んでいます。
ミャンマーでは車はまだまだ高価で、新車の場合、ショールームで販売する車は左ハンドル限定となっている事もあり、ハンドル規制の無い中古車、特に安くて丈夫な日本の中古車が人気で、今後も需要が続くものと見られています。
ミャンマーに中古車を輸出する際、ミャンマーの貿易取引は全て許可制なので、前もって現地で輸入ライセンスを取得しなければいけません。
廃車証明書の添付による、中古車の輸入方法
ミャンマーでは、2011年9月から、車両登録期間が長期に及んだ古い車両が持つ、燃費が悪い、安全性が低い、排気ガスが環境を汚染している、などの問題を是正するため、古い車両を新しい年式の車両に取り替えることを目的に、廃車証明書の添付による輸入方法(製造年が古い車両を廃車し、新たに輸入する方法)が実施されています。
この方法だと、所有している古い車両を廃車し、廃車証明書を得ることで、代わりの中古車を輸入するための輸入ライセンスが得られ、2000年~2008年式までの車両を輸入する事ができます。
廃車証明書の価格は
この方法は、個人による輸入を想定した規制内容ですが、実際は、現地の中古車販売店が個人、ブローカーから廃車証明書を取得し、ある程度まとめて輸入し、手数料を上乗せして現地の顧客に販売する形が多いようです。
廃車の対象となるのは、陸運局に登録された車両で、登録期間が20年を越える車両となります。
また、廃車の依頼者は、陸運局に車両登録を行った本人でなければいけません。
対象となる古い車を持たない人に対し、廃車証明書は現地では40万円くらいの価格で取引されているようで、結構注目されているビジネスでもあるようです。