廃車の際、エアバッグの処理は?
最近は、殆どの車にエアバッグが装備されています。
エアバッグは、車が衝突するとセンサーが反応し、エアバックコンピューターECUに衝突加速度等のデーターが送られ、作動させるか作動させないかをすぐさま判断し、作動させるべき衝突速度衝撃と判断したら、インフレーターと呼ばれるガス発生装置からエアバッグの風船の部分にガスを一気に送り、膨らむ事でエアバックを展開させる、というのが基本的な仕組みです。
車を廃車して、解体する際、解体業者は、自動車リサイクル法の施行により、廃車になった全ての使用済み自動車のエアバッグ類は、指定回収物品として、適正に処理することが義務付けられるようになりました。
エアバッグのリコール対象となっている車種かどうか?
エアバックの処理には、取り外し回収と、車上展開処理の二種類の方法があり、車上展開は自動車再資源化協力機構(自再協)による監査に合格し、一定の基準に達した業者のみ、車上展開処理が行えます。
ところが、一部のエアバッグで、エアバッグを展開し膨らませる起爆素材の異常燃焼による、高圧ガスでのインフレーターケースの破裂、という不具合が生じ、大量のリコールの問題が生じました。
エアバッグのリコールはマスコミもにぎわせ、テレビなどのメディアで取り上げられているので、こうした報道でリコール対象車を知ることが出来ます。
これ以外、リコール対象かどうかを知るには、メーカーから送られてくるはがきが最もよい手段でしょう。
リコール対象車なら
車の買取を依頼する際は、車がエアバッグのリコール車に該当しているかどうか、売却前に確認したほうが良いでしょう。
リコール対象車を買取査定してもらう場合、メーカーによる無料の部品交換などを行っていないと査定の減額対象になります。
例え人気の車種でも、査定金額が大きく下がる可能性があります。
きちんと修理に出しているのなら、査定の減額対象にはなりません。