廃車手続きをする際、気がかりなのが任意保険についてです。自動車税や重量税のこととは違い、自分で保険会社に連絡をしないと、保険は解約の手続きがなされません。もう車に乗らないということであれば単純な解約で構いませんが、場合によっては解約をしないほうがお得かもしれません。廃車にしたときに保険会社とどんなやりとりがあるか、その流れをお伝えします。
解約すれば残りの期間によって返戻金がある
この先全く車を使わないということであれば、任意保険は即解約で何も問題はありません。残りの有効月数により、保険規約に従って返戻金を受け取ることができます。大事なのは、解約を申し出る日にちです。月割なので、月の終わりに廃車手続きをし、速やかに申し出るのが良いでしょう。
廃車の手続きが終わってから連絡する人が多数かと思われますが、「先付け解約」という方法もあります。廃車の手続きをする日が決まっていれば、あらかじめ連絡しておき、その日付をもって解約することができるのです。忘れっぽい人、忙しい人には最適ですね。
車を乗り替えるだけの場合は車両入替がいい場合も
廃車にした後、新たに車を購入するような場合は、わざわざ解約しなくても車両入替の手続きをするだけで保険を継続することができます。納車日に合わせて切り替えてもらえるよう、事前に保険会社に相談しましょう。
車を買い替えるとき、「同時に任意保険も乗り換えれば●万円お得」と勧められることもあるでしょう。保険についても、継続と乗り換えとどちらがお得か、きちんと比較することが重要です。
等級保持のため中断手続きを忘れずに
車を買い替えることはしないが、この先しばらくしたらまた車に乗るかもしれない、という人も、解約のときには注意が必要です。何の手続きもしないまま保険を中断してしまうと、せっかくの等級を手放してしまうことになります。等級は、保険に入っていた期間が長く、保険事故が少ないほどアップし、割引率が高くなりますので、長年無事故だった人にはもったいない話です。
ノンフリート等級が7等級以上の場合は、廃車・譲渡などによる中断証明書発行手続きを行えば、等級を保持することができます。手続きや必要書類、保持期間について、保険会社に相談してみましょう。